海外から韓国への直接投資が、去年初めて300億ドルを突破しました。
産業通商資源部が3日明らかにしたところによりますと、去年の韓国に対する海外からの直接投資は、届け出ベースで前の年に比べて3.2%増えて、304億5000万ドルでした。
なかでも、進出先の国で法人を設立し、工場や事業場を新たに建設する方式の投資が、前の年に比べて23.4%増えて223億2000万ドルで過去最高となりました。この方式は、グリーンフィールド投資と呼ばれ、新規投資と雇用創出の効果が高いとされています。
国別では、アメリカが65.2%増えて86億9000万ドルでもっとも多く、日本は26.3%増えて15億3000万ドルでした。
業種別では、製造業と農畜産業など1次産業をはじめとするその他の業種が増えた一方、サービス業は減少しました。
製造業における去年の海外直接投資は149.4%増えて過去最高の124億8000万ドルを記録し、全体の投資に占める割合は41%に達しました。
産業通商資源部の関係者は、ことしの韓国への直接投資の見通しについて、「アメリカの供給網の再編に伴って、中国市場に対するビジネス戦略を変更する企業が出ている。製造業の比率が、中国の次に全世界で 最も高い韓国は、連鎖的に利益を得ることになる」と説明しました。