アメリカ空軍の偵察機「RC135S(通称コブラボール)」が、2日連続で韓国上空で偵察飛行したことがわかりました。
航空機追跡サイトと韓国軍が明らかにしたところによりますと、「RC-135S」は15日午前、日本の沖縄の嘉手納基地を離陸し、韓半島西の海、西海(ソへ)の上空を飛行したということです。
西海の上空での飛行は、14日に続いて2日連続です。
アメリカ空軍はこのタイプの偵察機を3機保有していて、これまでも北韓のミサイルによる挑発の前後に韓半島の上空を飛行しながら、北韓への監視を行ってきました。
先端光学装備や赤外線センサーなどにより、数百キロ離れたところから、ミサイルが発射される前の計測情報や発射後の飛行軌跡、着弾地点などをとらえることができます。
北韓は、固体燃料式のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星18」の発射実験を初めて行った先月13日以降、1か月以上にわたって挑発を行っていません。
しかし、北韓関連の情報筋によりますと、北韓は今月19日から広島で開催されるG7=主要7か国サミットを契機に開かれる韓日米3か国の首脳会談の結果などを踏まえて、再び挑発に踏み切る可能性があるということです。
3か国の首脳は会談で、北韓が発射した弾道ミサイルの情報を即時に共有することをはじめ、北韓に対する抑止の強化に向けた3か国間の協力などを議論する見通しです。
一方、韓国軍当局は北韓軍の動向について、「いまのところ、特に変わった点はない」としています。