海外の投資家による韓国株の買い越し額が、ことしこれまでに10兆ウォンを超えたことがわかりました。
韓国証券取引所によりますと、ことしに入ってから今月19日までの外国人投資家による買い越し額は、10兆9438億ウォンだということです。
外国人による韓国株の売買が年間を通じて買い越しとなったのは、新型コロナウイルス感染症が流行する直前の2019年が最後で、ことしの今後の成り行きが注目されます。
外国人投資家は、2019年に8351億ウォンを買い越したあと、2020年からは3年連続で売り越していて、この3年間の売り越し額は合計で57兆1080億ウォンに上っています。
ことしに入り、外国人による買いが目立つようになり、1月から4か月連続で買い越しが続いています。
なかでも半導体関連株を買う動きが目立ち、外国人投資家は、今月、サムスン電子をおよそ1兆3000億ウォン相当、SKハイニックスをおよそ3600億ウォン相当買っています。
利上げやシリコンバレーバンクの破綻に端を発した信用リスク、そして景気低迷など、アメリカを取り巻くリスクが縮小し、積極的に投資する動きがみられることや、半導体市場の活性化への期待が高まっていることなどが背景にあると専門家は分析しています。