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国際

駐韓米兵の北韓への越境 米政府「北韓側から応答なし」

Write: 2023-07-20 12:17:58Update: 2023-07-20 15:45:08

駐韓米兵の北韓への越境 米政府「北韓側から応答なし」

Photo : YONHAP News

軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)のJSA=共同警備区域を見学していたアメリカ軍兵士が18日、無断で自ら軍事境界線を越えて北韓側に入った事件で、アメリカ軍はこの兵士の所在を把握中で、北韓側からまだ回答がないことがわかりました。  
 
ホワイトハウスの報道官は現地時間の19日、「国防総省、国務省、国連軍司令部などと協力して、今回の事件に関する情報を確認している。国連軍や韓国はもちろんのこと、首都平壌(ピョンヤン)に大使館を置くスウェーデンや北韓軍とも接触を行っているが、まだ北韓側から何の回答も得られていない」と明らかにしました。
 
また、「バイデン大統領は、状況に関する報告を受けていて、注意深く見守っている」と伝えました。
 
アメリカのCBSテレビは、アメリカ政府関係者の話として、「この兵士はトラビス・キング二等兵で、暴行容疑で韓国の拘置施設に一時収監され、17日に仁川国際空港に移送されたが、保安検査を通過した後、1人になった隙に空港を抜け出し、北韓に渡るためJSAを見学するツアーに参加したとみられる」と報じました。
 
アメリカのCNNは、消息筋の話として、「キング氏は見学途中、軍事境界線を越えて北韓側に走って行った。ほかの軍事境界線とは異なり、JSAは物理的な障壁がない」と説明しました。
 
キング氏は、北韓側に入ったあと、北韓軍の兵士らに取り押さえられ、そのあと到着した車がキング氏を乗せて去っていったということです。
 
CNNはキング氏について、「1982年以降、軍事境界線を越えて北韓に逃走した初めてのアメリカ軍兵士となった。北韓側に軍事情報を渡す可能性がある」と報じています。
 
NBCテレビは、キング氏は、去年9月にソウル市内のクラブで酒に酔って韓国人を暴行しましたが、被害者が処罰を望まなかったため、司法処分は受けなかったと伝えました。
 
ただ、通報を受けて現場に駆け付けたパトカーを損壊したとして、ことし2月に韓国の裁判所から罰金500万ウォンを科されていたということです。

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