ソウル郊外で車と刃物を使った通り魔事件が起き、14人がけがをしました。
3日午後6時ごろ、ソウル市郊外の京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市のデパート近くの歩道に、突然、車が突っ込み、降りてきた20代の男が、デパートに居合わせた人を刃物で次々と襲いました。
男は現行犯逮捕されましたが、男の車にひかれるなどした5人と、切り付けられた9人の、合わせて14人がけがをしました。このうち、12人が重傷、2人が軽傷を負っています。
警察は犯行の動機などを調べています。
ソウル市では先月21日にも、地下鉄新林(シンリム)駅付近の路上で30代の男が刃物で通行人を次々と襲い、20代の男性が死亡、3人がけがをする事件が起きています。
一方、警察によりますと、先月の事件以降、似たような手口での殺人予告がネット上で相次いでいます。
城南市の地下鉄の駅で無差別殺人を行うという予告が3日、SNSに投稿され、警察に多数の通報がありました。
投稿では、「4日午後6時から10時までの間に、梧里(オリ)駅近くで刃物を振り回す。これ以上生きたい気持ちもなく、最大限多くの人を殺して警察も殺す」としています。
また、同じく3日には、「明日の朝、蚕室(チャムシル)駅で20人を殺す」というタイトルの投稿もありました。
警察によりますと、先月21日の新林駅付近での通り魔事件以降、同様の殺人予告が少なくとも12件あり、それぞれについて捜査しているということです。