東京電力福島第一原発にたまる汚染処理水の海洋放出をめぐって、韓国政府の専門家が、IAEA=国際原子力機関が福島原発に開設した現地事務所を定期的に訪問することになりました。
国務調整室の朴購然(パク・クヨン)第1次長は、韓国と日本の政府が先月から行ってきた汚染処理水の海洋放出をめぐる協議の結果を、22日に発表しました。
それによりますと、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が先月12日、韓日首脳会談で福島原発の現地事務所に韓国人専門家を常駐させることを要求したことについて、両国は韓国の専門家を定期的に現地事務所に訪問させることで合意したということです。
これについて朴次長は「IAEAが韓国の要請を積極的に反映し、現実性のある折衝案を提案したものだ」と説明したうえで、「日本政府とIAEAが誠意を示したものと受け止め、今後、常駐を要求する計画はない」と明らかにしました。
一方、訪問の具体的な頻度については、「追加で協議を行う予定だ」と述べました。