北韓が、国境を公式に開放したことについて、統一部は、中国に滞在する脱北者が、北韓に強制送還される可能性について、脱北者本人の意思が尊重されるべきだと強調しました。 
 
統一部の具炳杉（ク・ビョンサム）報道官は28日、定例の会見で、北韓の国境開放が、北韓住民の生活改善につながることを期待するとしたうえで、北韓から中国に逃れた脱北者が、北韓に強制送還される可能性があることについて、懸念を示しました。
 
そのうえで「脱北者が、本人の意思に反して北韓に送還されることがあってはならない」として、強制送還への対策について、関係部署と緊密に協議する考えを示しました。
 
北韓は、2020年１月に新型コロナ対策として国境を封鎖しましたが、今月26日、国外に滞在中の北韓の住民の帰国を認めると発表し、28日には、中国北東部の遼寧省丹東市から、北韓の住民およそ400人が北韓に帰国しました。