イスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けたイスラエルに滞在していた韓国人163人と、日本人など外国人57人を乗せた韓国空軍の輸送機が、14日夜、ソウル空港に到着しました。
政府は、韓日関係の改善が進むなか、ことし4月にも、内戦が起きた北アフリカのスーダンからの日本人の退避を支援しています。
外交部によりますと、韓国人や日本人、シンガポール人など220人を乗せた空軍の多目的輸送機は、14日の午前、イスラエルのベン・グリオン空港を出発し、午後11時まえに、ソウル近郊の城南(ソンナム)市にあるソウル空港に着陸したということです。
この輸送機には、長期滞在者81人と短期滞在者82人の、合わせて163人の韓国人が搭乗しました。加えて、日本人と日本人の家族など51人、シンガポール人6人も搭乗しました。
政府によりますと、まず、搭乗を希望した韓国人に座席を割り当て、残りの座席を日本側に提供したということです。
外交部によりますと、日本の上川外相は15日午前、朴振(パク・チン)外交部長官と電話で会談し、日本人とその家族など51人の帰国を支援したことについて謝意を表したうえで、同様の状況が発生した場合、日本政府も積極的に韓国側に協力すると伝えたということです。
外交部は、韓国人およそ450人がイスラエルに残っているとみて、外国の航空便や陸路での出国を呼びかけています。