バッテリー大手のサムスンSDIが、現代(ヒョンデ)自動車に、車載用バッテリーを初めて供給することになりました。
サムスンSDIは23日、現代自動車が2026年から2032年までの7年間にヨーロッパで販売するEV=電気自動車に搭載されるバッテリーのうち、50万台分を供給する契約を結んだと明らかにしました。
現代自動車に供給されるのは、サムスンSDIが2024年に量産開始を予定している第6世代の角型バッテリー「P6」です。
「P6」は、リチウムイオン電池の正極材として使われる「ニッケル酸リチウム」のニッケルの比率を91%にまで高め、負極材に独自の素材を使ってバッテリー性能を高めたものです。
現代自動車はこれまで、主に業界トップのLGエネルギーソリューションやSKオンから車載用バッテリーを調達してきました。
新たにサムスンSDIからバッテリーを調達することでサプライヤーを分散し、安定的なEVの生産体制につなげたい考えです。