KDI=韓国開発研究院は、高い金利の影響で消費や建設投資が鈍ることが予想されるとして、韓国の来年の経済成長率の見通しを、前回より0.1ポイント下げて、2.2%としました。
政府系シンクタンクのKDIは9日、ことしと来年の韓国の経済成長率について、最新の見通しを発表しました。
KDIは、来年の成長率について、ことし5月と8月に発表した2.3%から0.1ポイント下げて2.2%としました。
2.2%は、IMF=国際通貨基金とADB=アジア開発銀行の見通しと同じで、政府が7月に発表した見通しよりは0.2ポイント低くなっています。
KDIは、来年はことしと比べて成長率は大幅に上がるものの、高金利の影響で民間消費や設備投資が抑えられ、景気の回復は緩やかになると分析しています。
ことしの経済成長率は、8月の発表より0.1ポイント低い1.4%と予想しました。
これは政府、韓国銀行、IMFと同じ水準です。
KDIは、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘による影響で原油価格が上昇し、中国の不動産景気も悪化する場合、来年の経済成長率はさらに低くなる可能性があるとしています。