違法薬物を使用した疑いが持たれている韓国の俳優イ・ソンギュンさんが、ソウル市の公園の近くに停車中の車内で、遺体で見つかりました。 
 
警察によりますと、27日の午前10時すぎに、イ・ソンギュンさんの マネージャーから「イさんが遺書のようなメモを残して家を出ていった」という通報が入ったということです。
 
警察は、午前10時30分ごろ、ソウル市鐘路（チョンノ）区にある公園の近くで、イ・ソンギュンさんの車を発見したということです。

発見当時、イ・ソンギュンさんは意識不明の状態で、助手席には炭が置かれていたということです。
 
イ・ソンギュンさんは、違法薬物を使用した疑いで警察の取り調べを受けていました。
 
仁川警察庁はことし10月中旬に、映画俳優の40代の男性など8人に対して、違法薬物使用の容疑で調査を行っていると発表しました。
 
この40代の俳優が、イ・ソンギュンさんであることが明らかになり、イ・ソンギュンさんは警察から任意の取り調べを受けていました。

イ・ソンギュンさんは今月23日にも警察に呼ばれ、19時間にわたる尋問を受けていました。
 
2001年にミュージカル俳優としてデビューしたイ・ソンギュンさんは、2007年に韓国でドラマ化された「白い巨塔」でメインキャストを務めて注目を集め、「コーヒープリンス1号店」、「パスタ～恋が出来るまで～」、「マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～」などに出演し、韓国トップクラスの俳優に成長しました。
 
2020年には、アメリカのアカデミー賞の作品賞を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」に出演し、世界的な人気を得ました。