韓国駐在日本大使として新たに任命された水嶋光一氏は17日、着任後の記者会見で「去年から韓日両国首脳のリーダシップのもと、日韓関係は着実に発展している」と述べ、「そのモメンタムを生かしながら、大使としてしっかり力を尽くしていきたい」と抱負を語りました。
水嶋氏は、2017年から2018年にかけて在大韓民国日本国大使館の公使を務めていますが、今回の着任について「2回目の韓国勤務になるが、大使としての任務に身が引き締まる思い」だと述べました。
また、「日本にとって韓国は国際社会のさまざまな課題に対処するうえで重要なパートナー」だと強調しました。
そのうえで、両国が国交正常化して来年で60周年を迎えることに言及し、「その機会も捉えながら、さらなる日韓関係の発展に向けて努力していきたい。ソウルのみならず韓国のさまざまな地域を訪問し、多くの韓国の方々と触れ合うことを楽しみにしている」と述べました。
一方、通信アプリ、LINE(ライン)の情報漏えい問題で、日本政府が運営会社のLINEヤフーに対し、原因となった韓国のIT大手、ネイバーとの資本関係の見直しを含め、行政指導を行ったことで韓国国内での反発が高まっている問題に関する質問にはコメントを控えました。
水嶋氏は、着任後最初の業務として今月26日から27日、ソウルで開催されるとみられる韓日中首脳会談の準備にとりかかる予定です。