豚の伝染病、アフリカ豚熱が、江原道(カンウォンド)鉄原(チョルォン)の養豚場で発生しました。感染症対策当局は、アフリカ豚熱が発生した養豚場の消毒作業を行うとともに、豚1200頭を殺処分する方針です。
江原道は、鉄原の養豚場で、アフリカ豚熱が疑われる豚が確認され、検査を行った結果、陽性だったと明らかにしました。
半径10キロメートル以内にある65か所の養豚場では、あわせて14万頭あまりの豚が飼育されているということで、感染症対策当局は、近くの養豚場や屠畜場、飼料工場など、畜産施設の従事者や車の移動を一時的に禁じるとともに、消毒作業やウイルス検査を実施しています。
アフリカ豚熱は、人には感染しませんが、豚やイノシシに感染すると、致死率がほぼ100%とされる、非常に危険なウイルス性の感染症です。
韓国では2019年に初めて確認され、これまでに合わせて40件が発生しています。
ことしは、1月に京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)でも発生していて、去年とことし発生した12件の感染によって、豚6万4000頭あまりが殺処分されています。