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経済

東レ 韓国に約570億円投資し先端素材工場増設

Write: 2024-05-23 11:16:46Update: 2024-05-23 14:50:25

東レ 韓国に約570億円投資し先端素材工場増設

Photo : YONHAP News

「夢の新素材」とも呼ばれる炭素素材の世界シェア1位の「東レ」が、2027年までに韓国におよそ570億円を投じて、先端素材の生産体制を増強します。  
 
東レが22日に発表したところによりますと、韓国中部の慶尚北道(キョンサンブクド)亀尾(クミ)市にある工場を拡張し、年間8000トン以上の炭素繊維を生産する計画だということです。
 
東レは、韓国と日本が国交を正常化する前の1963年に初めて韓国に進出し、これまでに合わせて5兆ウォンを投資しています。
 
炭素繊維は、90%以上が炭素でできた繊維で、重さは鉄の4分の1に過ぎませんが、10倍の強度を持ち、3500度の熱にも耐えるため、水素タンクや航空宇宙分野など、先端産業での活用がさらに広がることが期待されています。
 
炭素繊維をはじめとする、いわゆる「スーパー繊維」の世界市場の規模は、2026年に320兆ウォンに上る見通しです。
 
産業通商資源部の安徳根(アン・ドクグン)長官は、「今回の投資は、東レが、世界規模の通商ネットワークを持つ韓国をアジア向け輸出の拠点とするという点で、大きな意味がある。韓国としては、EV=電気自動車、バッテリー、水素、ディスプレイなど、新産業分野に必要な中心的素材の生産基盤を国内に確保することで、サプライチェーンの強化に貢献できるだろう」と期待を示しています。

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