韓国のことしの年間の輸出額について、去年より9.1%増え、過去最高を達成する可能性があるとの見通しが韓国貿易協会によって示されました。
韓国貿易協会の国際貿易通商研究院は24日、ことし1年間の輸出の見通しに関する報告書をまとめました。
報告書では、ことし1年間の貿易について、輸出額は去年に比べて9.1%多い6900億ドル、輸入額は去年より1%多い6490億ドルとなり、貿易収支は410億ドルの黒字を達成すると予想しています。
貿易協会は昨年末に、ことしの輸出について、去年より7.5%増えると予想していますが、これを1.6ポイント上方修正した形です。これが実現すれば、過去最高の輸出額になるということです。
AI=人工知能産業の成長と最大の消費市場である中国の需要増加に支えられ、半導体をはじめとするIT機器などの主力品目が輸出の伸びをけん引する見通しで、このうち半導体はことし31.8%増えると予想しています。
世界経済の回復や高金利政策の緩和、インフレの後退なども韓国の輸出を後押しするものとみられます。
国際貿易通商研究院のチョ・サンヒョン院長は、「このところ、韓国の輸出は主要国のなかで最も速いスピードで増加している。この流れが続けば、年間では過去最高の輸出額を達成し、2大主力品目である半導体と自動車の輸出は過去最高を記録することが期待される」と話しています。