北韓がまたもや、ごみや汚物などをぶら下げた大型風船を韓国に向けて飛ばしました。今年に入ってから5回目です。
 
韓国軍の合同参謀本部は、北韓が韓国に向けて、また汚物をぶら下げた風船を飛ばしていると、24日午後9時半ごろ発表し、落下した風船を発見した場合は触らずに、軍や警察に通報するよう呼びかけました。
 
合同参謀本部によりますと、北韓が今回、散布した汚物入り風船は、およそ350個で、京畿道（キョンギド）北部やソウルなどの地域で、落下した風船100個あまりが確認されたということです。
 
これに先立って韓国の脱北者団体は20日、京畿道坡州（パジュ）市から北韓に向けて、北韓体制を批判するビラや韓国ドラマなどを記録したUSBメモリーなどをぶら下げた大型風船20個を飛ばしました。
 
これを受けて金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の妹、金与正（キム・ヨジョン）党副部長は21日、談話を発表し、脱北者団体のビラ散布に対抗して、汚物風船を散布すると予告していました。
 
北韓は韓国からのビラ散布に反発し、先月28日から今月9日の間に4回にわたって汚物風船を韓国に向けて飛ばしており、これで5回目です。
 
韓国軍は今月9日、その対抗措置として軍事境界線付近で大音量のスピーカーを使って、北韓体制を批判する放送を再開しましたが、北韓の挑発行為が収まっていると判断して放送を控えていました。