ソウル近郊の京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市にある電池メーカーの工場で発生した火災により23人が死亡した事故で、警察は業務上過失致死傷などの疑いで電池メーカーの代表をはじめとする関係者を逮捕し、出国禁止措置をとりました。
代表を除く逮捕者の詳細は明らかにされていませんが、管理職の従業員や安全管理の担当者などが含まれているものとみられます。
特に、メーカーの代表は重大災害処罰法違反の疑いがもたれていて、警察は自然発火性物質のリチウムをメーカー側が適切な方法で管理していたかなどを調べる方針です。
一方、火災現場では行方不明者の捜索が終了し、現場検証が行われています。
消防当局によりますと、バッテリーから出た火がほかのバッテリーに燃え移って連鎖的に発火し、15秒ほどで燃え広がったとみられます。作業者らが初期の消火作業に失敗したもようです。
また、入り口の近くで火災が発生したことから、工場の中にいた作業者らが避難路のない方向へ避難したことが大きな被害につながったと説明しています。