セキュリティーソフトが原因とみられるコンピューターのシステム障害で、19日から20日にかけて世界各地で空の便に欠航や遅れが発生しましたが、韓国でも空港でチケットの発券ができなくなるなど飛行機の運航に支障が出ました。
韓国時間の19日に発生したシステム障害の影響は、韓国でも広がり、LCC=格安航空会社の済州(チェジュ)航空、イースター航空、エアプレミアの3社では、発券・予約システムに障害が発生しました。
これにより、19日から20日にかけて、合わせて221便に遅れが出ました。
障害は20日午前までに復旧し、それ以降は正常に動いていて、国際線も通常運航しています。
この3社以外の韓国航空会社や仁川(インチョン)国際空港などの国内空港は独自にクラウドを構築しているため、運航に影響は出ませんでした。
今回の障害は、アメリカの情報セキュリティー会社「クラウドストライク」のソフトウエアのアップデートにともない、マイクロソフトの基本ソフト、ウィンドウズ向けに配信した更新プログラムの欠陥が原因でした。
システム障害により、アジアやヨーロッパ、アメリカの空港と航空会社が影響を受け、世界で3200便以上が欠航し、およそ3万便に遅れが出たと推計されています。