大統領に対して南北統一政策を進言する諮問機関、「民主平和統一諮問会議」の要職の事務処長に、韓国に亡命してきた元イギリス駐在北韓公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏(60)が、22日、就任しました。
脱北した北韓の元外交官が、韓国の次官級にあたる、このポストに就いたのは、今回が初めてです。
太永浩氏は、就任式で「脱北者の私が事務処長を務めることになったことで、北韓住民も堂々たる韓国国民であることだけでなく、南北統一に向けた確固たる意思を北韓に示すことになる。
大統領によい政策を進言し、統一への国民的合意を段階的に作り上げていくために努力していく」と語りました。
北韓の元外交官である太氏は、2016年に韓国に亡命してきました。
その後、2020年に与党「国民の力」の国会議員となり、国会の外交統一委員会の委員としても活動してきました。
この春の総選挙にも立候補しましたが、落選しています。