韓国のことし上半期の旅行収支は、外国人旅行客が国内で消費する金額より、韓国人旅行客が海外で消費する金額のほうが上回ったため、6年ぶりに過去最大の赤字となりました。
韓国銀行が15日、発表したまとめによりますと、ことし上半期に外国人観光客が国内で使った消費額は78億4000万ドル、韓国人が海外で使った消費額は143億2000万ドルに達し、上半期の旅行収支は64億8000万ドルの赤字幅を記録しました。
2018年に78億3000万ドルの赤字を記録して以来、過去最高の赤字となった背景には、国内の観光地の物価が高いため、国内外の旅行者が韓国旅行を避けたことが挙げられます。
韓国人の海外旅行は、新型コロナウイルス終息後、着実に増加していて、ことし海外旅行に出かける人は7千万人を超え、コロナ禍前の2019年に記録した7058万人を越えるのは確実とみられます。
一方、日本のことし上半期の旅行収支は2兆5939億円となり、過去最大の黒字を記録しました。
上半期に日本を訪れた訪日外国人の数は、過去最多の1778万人で、このうち、韓国人観光客は全体の25.0%に当たる444万人となっています。