韓国では猛暑が続き、熱中症患者の数が、これまでで2番目に多い2900人に迫っています。また、猛暑によって死んだブタやニワトリの数も、100万匹に迫っています。
中央災害安全対策本部によりますと、今月19日までの熱中症患者の数は、前の日に比べて71人増えて、この夏で2890人となりました。これは、熱中症監視システムの運営を開始した2011年以降、2番目に多いということです。死者も1人増えて、26人となりました。
熱中症患者がもっとも多かった年は、4526人を記録した2018年です。監視システムが毎年9月30日まで運営されるため、ことしの患者数は3000人を超える可能性があります。
猛暑によって畜産業や養殖漁業にも被害が出ています。ニワトリなど家禽類は93万7000羽、ブタは6万頭が死んだほか、養殖場では567万2000匹の魚が死んだということです。
北上中の台風9号が、暖かく湿った空気を運び込み、今後、暑さが増すと予測されています。
気象庁によりますと、全国ほとんどの地域で、体感温度が33度から35度を記録する蒸し暑い天気が続くほか、熱帯夜が発生する地域も多いだろうということです。