韓国の会社で働くZ世代の10人に8人は、仕事で行き詰まった際に、まずAI=人工知能に頼っているという調査結果が出ました。
Z世代とは、1990年代後半から2000年代に生まれた若者を指し、生まれたときから電子機器とインターネットが存在していたことから、それらを自由自在に使いこなす世代を指します。
サムスン電子は、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの5か国の会社で働くZ世代およそ5000人を対象に、仕事とAIに対する考え方を調査し、その結果をまとめた報告書を公開しました。
この報告書によりますと、仕事で行き詰まった際に、一番最初に利用する手段として、AIを挙げたZ世代の割合は、韓国が80%で最も高く、2番目に高かったドイツと比べても、20ポイント近く差がありました。
また、AIが働き方を改善できると考えるかどうかを問う質問では、そうだと思う人が、ほかの4か国は50%から60%台にとどまっていたのに対して、韓国は80%と高い割合を示しました。
これについて、韓国職業能力研究院は、「業務上のAIの活用は望ましい流れだが、AIに頼りすぎると、問題を適切に解決できなかったり、人と協力する能力が低下するおそれがある」としたうえで、AIを使いながら、職場でのコミュニケーションを通じて「ダブルチェック」することを呼びかけるなど、新しいガイドラインを設ける必要があると分析しています。