中国に住んでいた脱北者15人が、韓国に向かう途中、中国の公安当局に逮捕されたという情報について、政府が事実関係の確認を行っていることがわかりました。
北韓人権団体によりますと、韓国に向かおうとしていた女性13人、青少年2人の合わせて15人の脱北者らが、今月21日に中国の雲南省・昆明で中国の公安当局に逮捕されたということです。
脱北者らは今月10日、安全確保のために2つのグループに分かれて吉林省を出発し、雲南省・昆明で合流したものの、21日に公安に逮捕され、吉林省で拘束されているということです。
雲南省はベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接していて、省都である昆明は、東南アジアを経由して韓国入りしようとする脱北者の通り道となっています。
こうした情報について、統一部と外交部は27日、記者会見を開き、「事実関係を確認中だ」としたうえで、「いかなる場合でも、海外に滞在する脱北者の自由意思に反して北韓に強制送還されてはならないというのが政府の立場だ」と強調しました。