今年の夏の韓国は、最も暑い夏だったことがわかりました。
 
気象庁によりますと、ことし6月から8月までの3か月間の平均気温は、25.6度で、これまで最も暑かった2018年の25.3度を上回り、1973年の観測開始以来、過去50年間で最高の暑さとなりました。
 
このうち熱帯夜の日数は、南部の済州（チェジュ）で56日、ソウルで39日となり、これら2つの地域を含む全国66か所のうち36か所で過去最多を記録しました。
熱帯夜の日数は、全国平均でも20日を超え、平年のおよそ3.1倍にあたります。
 
また、6月から8月にかけての海水温の平均は23.9度で、この10年間で最も高くなっています。
 
降水量は602.7ミリで、平年の82.5％にとどまりましたが、6月19日から7月27日まで続いた梅雨の期間中には、平年よりおよそ30%多い474.8ミリの雨が降りました。
これは、夏全体の降水量のおよそ80％に相当します。
 
気象庁は、6月下旬から7月中旬にかけて、韓半島の西側に停滞していた大量の水蒸気が、高気圧の影響で狭い範囲に流れ込み、大雨が続いたものと分析しています。
 
またその後、8月末にかけて、北太平洋高気圧とチベット高気圧が韓半島を覆い、猛暑と熱帯夜が続いたとしています。