3年以上仕事に就いていない15歳から29歳の若者のうち、働く意思がなく、学校にも通っていない、いわゆる「ニート」が、ことし5月の時点で8万2千人に上ることがわかりました。
統計庁のまとめによりますと、学校に通っていない15歳から29歳の若者のうち、3年以上働いていない人は23万8000人で、コロナ禍以降、過去3年間で最も多くなりました。
3年以上働いていない人のうち、求職活動や資格試験の準備などについて「何もしていない」と回答した割合は、全体の34.2%に上る8万2千人で、3人に1人は「ニート」状態にあることが分かりました。
仕事に就いていない期間ごとに「何もしていない」と回答した人の割合を見てみると、「3年以上」働いていない人のうち「何もしていない」と答えた人の割合は34.2%と最も多く、以下同じく「6か月未満」では20.5%、「6か月以上から1年未満」は26.4%、「1年以上から2年未満」は20.6%、「2年以上から3年未満」では30.3%が「何もしていない」と答えていて、学校を卒業してから3年以上就職できない場合、「ニート」状態の若者が増える傾向が見られます。
一方、働く意思があるものの、賃金など、希望する雇用条件に合った仕事が見つからないことを理由に求職をあきらめた「若年求職断念者」も増えています。
ことし1月から5月の「若年求職断念者」は12万179人で、去年の同じ期間に比べておよそ1万1千人増えました。