釜山(プサン)にある在韓米軍の施設で大規模火災が発生し、火はおよそ13時間後に消し止められました。
冷凍倉庫から火が出たとみられていますが、火事が発生するおよそ1時間前に、配管の工事をしていた作業員らは作業を完了していて、けが人はいませんでした。
火はおよそ13時間後にほぼ消し止められましたが、火事が発生した建物の面積が広く、内側にはウレタンやゴムなど、燃えやすい資材などが積み上げられていて、消火活動は難航しました。
特に、この倉庫は、可燃性の断熱材を鉄板で挟み込んだ、火に弱いサンドイッチパネル構造になっていたため、倉庫から大量の煙が発生し、驚いた近所の住民からの通報が相次ぎました。
この倉庫は、日本の植民地時代に海を埋め立てて戦略物資を保管する用途で使われていましたが、韓国戦争が勃発してからは、アメリカ軍の装備を保管する軍事施設として使用していて、在韓米軍の地位協定に基づいた施設になっています。
このため韓国の警察が火事の捜査や鑑識を行うことができず、韓国の消防チームも参加した消火活動が終わり次第、アメリカ軍が独自の調査チームを構成して、火事の原因などを調べるものとみられます。
海洋警察は、火事による海洋汚染に備えてオイルフェンスを設置し、汚染物質や落下物が見つかった場合、回収作業を行う計画です。