今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=日本被爆者団体協議会は、来月10日にノルウェー・オスロで行われる授賞式に出席するメンバーを1日発表しました。出席者には韓国の被爆者代表も含まれています。
ことしのノーベル平和賞は、被爆者の立場から核兵器の廃絶を訴えて続けてきた日本被団協が選ばれ、来月10日にノルウェーの首都・オスロで授賞式が予定されています。
日本被団協は、授賞式に出席する日本各地の被爆者や被爆2世など、合わせて31人の名簿を1日発表しました。このなかには、韓国原爆被害者協会の鄭源述(チョン・ウォンスル)会長や韓国原爆被害者子孫会の李太宰(イ・テジェ)会長も含まれています。
日本被団協の受賞が決まった際、韓国原爆被害者協会の鄭会長は、「日本被団協は原爆の悲惨さを訴え、核兵器廃絶に向けた努力を続けてきた」としたうえで、「核兵器の使用を含めた戦争は、決してあってはならないというのが被爆者の揺るぎない信念です」と述べていました。
また、韓国原爆被害者子孫会の李会長は2日、聯合ニュースのインタビューで、授賞式に招待されたことへの感謝を表し、「授賞式を通じて、韓国にも原爆被害者が多くいることを広く伝えたい」と述べました。
日本被団協は1956年に設立され、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴える活動を続けています。
韓国原爆被害者協会によりますと、1945年8月の広島・長崎への原爆投下で被爆した人はおよそ74万人とされていて、このうちおよそ10万人が韓国人と推定されています。