大豆を発酵させて醤油や味噌、コチュジャンを作る韓国の「醤(チャン)文化」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しです。
ユネスコ=国連教育科学文化機関は5日、韓国が無形文化遺産に提案している「醤文化」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表しました。
評価機関は、文化遺産登録の提案に対し「勧告」、「保留」、「不可」の判断を下しますが、これまでに勧告が覆った例はほとんどなく、12月上旬にパラグアイで開かれる政府間委員会で登録が正式に決まる見通しです。
評価機関は、韓国の「醤文化」について、「ご飯、キムチとともに韓国の食文化の中心であり、家庭ごとに味や作り方にちがいがあり、家系の歴史と伝統が宿っている」と評価しました。
韓国のユネスコ無形文化遺産への登録は、朝鮮王朝時代の国王の魂を祭る宗廟祭礼や伝統民俗芸能の「パンソリ」、最近では伝統仮面舞踊劇「タルチュム」など、合わせて22件となっています。