ことしに入って、激しいせきが長く続き、赤ちゃんの場合は重症化することもある「百日せき」の患者が急増しているなか、国内初の百日せきによる死者がでました。
韓国疾病管理庁が12日、発表したところによりますと、百日せきになり、入院治療を受けていた赤ちゃんの症状が悪化し、4日、死亡しました。
この赤ちゃんは、百日せきの1回目の予防接種の対象の生後2か月未満の赤ん坊で、接種前にせきやたんなどの症状がでて病院を訪れたところ、先月31日に百日せきに感染したことが確認され、入院していました。
韓国国内で百日せきによる死者がでたのは、2011年に関連の統計をとり始めて以来、初めてです。
国内では、ことしに入って、全国的に百日せきの患者が急増しています。
去年は、百日せきの患者は合わせて292人でしたが、ことしは11月の第1週の時点で、合わせて3万人となっています。
とくに、7歳から19歳までの患者がもっとも多く、全体の88.5%を占めています。
疾病庁は、生後2か月未満の赤ちゃんが、百日せきに対する免疫を持って生まれてくるよう、妊婦に予防接種を受けるよう呼びかけているほか、合併症によるリスクが高い人々に対しても予防接種を呼びかけています。