韓国の情報機関、国家情報院は24日、ウクライナメディアが報じた「北韓軍500人がウクライナのミサイル攻撃で死亡した」との情報について、「死傷者が出たという具体的な情報があり、現在精査中だ」と明らかにしました。
ウクライナのメディア「RBCウクライナ」は23日、イギリスから供与された巡航ミサイル「ストームシャドウ」による攻撃で、ロシア南部クルスク州に駐留する北韓軍兵士500人が死亡し、将校2人と通訳とみられる女性1人が負傷したと報じました。この情報は軍事メディア「グローバル・ディフェンス・コーポレーション」を引用したもので、情報源は明らかにされていません。
これに関連し、国家情報院は、「クルスク州において北韓軍の死傷者が出たという具体的な情報があり、精査中だ」と明らかにしました。
国家情報院は20日にも、北韓軍が10月下旬ごろロシアに派遣され、現在クルスク州で一部が戦闘に参加していると国会情報委員会に報告しており、今回の死傷者が出たという報道は初めて北韓軍の被害を具体的に示唆する内容となります。
一方、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は24日、「韓国製の武器がロシア市民の殺害に使われる場合、韓国とロシアの関係は完全に破壊される。われわれはあらゆる手段で対応する」と、強く警告しました。
韓国政府は、ウクライナに殺傷兵器を直接支援することには慎重な立場を示していましたが、北韓軍のロシア派兵以降、ウクライナへの武器支援の可能性を排除しない立場を示しており、情勢の緊張が一層高まっています。