非常戒厳令をめぐる捜査で、非常戒厳を事前に計画した疑いで、元情報司令官のノ・サンウォン氏が18日、警察に拘束されました。
ノ氏は、尹氏に戒厳令を進言したとして内乱容疑で逮捕された金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官に近い人物とされています。すでに6年前に退役しており、現在は民間人の身分ですが、今回の非常戒厳をめぐる中心人物の一人とみられています。
警察は15日、ノ氏が金前国防部長官や情報司令部の関係者らと戒厳令の宣言を共謀して作った疑いがあるとして緊急逮捕し、裁判所は18日、ノ氏に証拠隠滅や逃亡の恐れがあるとして、逮捕状を出しました。
警察によりますと、ノ氏はムン・サンホ情報司令官やその部下らと京畿道(キョンギド)安山(アンサン)にあるファストフードの「ロッテリア」の店舗で会合を持ち、「戒厳がもうすぐあるから準備しろ」などと言い、中央選挙管理委員会に軍を投入するよう指示した疑いが持たれています。また、ノ氏は、戒厳令の宣言がされた後、以前使用していた携帯電話を変えていたことも明らかになっています。
さらに警察は、金前国防部長官が戒厳令宣言後に呂寅兄(ヨ・インヒョン)防諜司令官に対し、選挙管理委員会のサーバーを確保するよう指示し、「ノ元司令官に連絡を取れ」と話したとの供述も得ています。