韓国とキューバが国交を樹立してから11か月、初の韓国駐在キューバ大使が正式に着任し、公式活動を開始しました。
外交部によりますと、キューバのクラウディオ・ラウル・モンソン・バエサ大使が7日、韓国政府に信任状を提出しました。モンソン大使は、キューバ外務省の亜州局副局長を務めた後、今回昇進して駐韓大使に任命されたということです。
モンソン大使は、日本を含むアジア地域での勤務経験があるほか、北韓に関する知識も豊富とされています。キューバ外務省は「モンソン大使は、経済・貿易分野を含む様々な共通関心分野で、韓国との関係を促進する意志を韓国政府に伝えた」と発表しました。
韓国とキューバは、去年2月にアメリカ・ニューヨークで両国の国連代表部が文書を交換する形で正式な外交関係を樹立しました。キューバは北韓の長年の友好国であり、北韓による妨害の可能性を考慮して、韓国とキューバの国交樹立に向けた交渉は水面下で進められたとされています。
現在、両国はソウルとキューバの首都ハバナにそれぞれ大使館を開設する準備を進めています。当初は昨年中の開設を目指していましたが計画は遅れ、ソウルのキューバ大使館は今年上半期、ハバナの韓国大使館は早ければ今年初めにも開設が完了する見込みです。
また、キューバ駐在韓国大使に就任する予定の内定者については、外交使節を派遣する際に相手国の同意を求める「アグレマン」をキューバ政府に提出し、その承認を待っている段階だということです。