自称「自警団」という組織を作り、通信アプリ「テレグラム(Telegram)」を悪用して長期間に及ぶ悪質な性犯罪を行ってきた犯罪グループが、テレグラムが初めて捜査に協力したことで検挙されました。被害者は200人以上に上り、その半分以上が未成年だということです。
 
ソウル警察庁のサイバー捜査課は、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で、自称「自警団」という、主犯格を頂点としたピラミッド構造のサイバー性犯罪組織を運営した疑いで、指示役1人を逮捕、組織員13人を検挙しました。
 
犯罪グループは、2020年5月から最近まで、被害者らを脅して、長期間にわたって心理的に洗脳し、性的虐待と搾取を行った疑いが持たれています。
 
警察によりますと、自らを「牧師」と名乗った指示役の容疑者は、SNS上で犯罪の対象を物色していたということです。
 
今回の事件で、被害者は230人に上り、このうち、およそ150人は10代であることが明らかにしました。指示役の容疑者は、10代の女性10人に対し、性的暴行を加えた疑いも持たれています。
 
警察は検挙された組織員14人のうち、指示役の容疑者の身柄を拘束し、偽のわいせつ動画を作成するなど、犯罪に加担した30人あまりを追跡して捜査しています。
 
警察は、おととしから犯罪グループを追跡してきたものの、捜査が難航し、その後、テレグラムからの捜査協力を得て組織員14人の検挙に成功しました。