北韓を逃れて韓国に亡命した脱北者は去年、前の年に比べて20%増えて236人だったことがわかりました。
韓国統一部が4日、発表したところによりますと、去年韓国入りした脱北者数は男性26人、女性210人の合わせて236人だったということです。
これは、おととしの196人に比べて20%多いものです。
去年は、東南アジアを経由して韓国入りした人や、新型コロナの感染が広がる前に北韓を逃れて第三国に長期滞在したあと韓国入りした人の割合が高くなっていました。
統一部によりますと、北韓の官僚や駐在員、留学生など、エリート層の脱北者数はおととしが、2017年以降もっとも多い10人ほどでしたが、去年はやや減って一桁でした。
一方、去年は、南北の軍事境界線を越えて直接韓国入りした脱北者数が多くなりました。
直接韓国入りした脱北者は、去年8月に西側の漢江河口の南北中立水域を水が引いた時に歩いて越え、江華(カンファ)郡喬桐(キョドン)島付近に着いた1人と、北東部の江原道(カンウォンド)高城(コソン)地域の軍事境界線を歩いて越えた1人、9月に西海の軍事境界線にあたる北方限界線を木造船で越えた1人の合わせて3人に上りました。