韓国の貿易や投資による収入と支出を示す経常収支は、去年、990億4000万ドルの黒字となり、過去2番目の黒字幅となりました。
韓国銀行が6日に発表した国際収支によりますと、去年の年間経常収支は990億4000万ドルの黒字となり、2015年の1051億2000万ドルに次いで過去2番目に大きい黒字幅となりました。
項目別にみますと、貿易収支に当たる商品収支は1001億3000万ドルの黒字となりました。輸出は前年に比べて8.2%増加した一方で、輸入は1.6%減少したことが影響しました。
AI技術の普及に伴い、半導体の輸出が前年より42.8%増加したほか、情報通信機器や船舶などの輸出も増加しました。地域別では、アメリカと中国向けの輸出がともに増加し、このうちアメリカ向け輸出は1277億9000万ドルと、7年連続で過去最高を更新しました。
輸入は、国際原油価格や国際穀物価格の下落により、原材料の輸入が前年より6.1%減少しました。また、消費心理の冷え込みの影響などで消費財の輸入も1.3%減少しました。
一方で、サービス収支は237億ドルの赤字となりました。旅行を中心に赤字が続いている状況です。また、韓国の海外投資が増加し、直接投資は333億6000万ドル、証券投資は502億9000万ドルそれぞれ増加しました。