7日午前2時35分頃、韓国中部の忠清北道(チュンチョンブクド)忠州(チュンジュ)市で、マグニチュード3.1の地震が発生したことを受けて、政府は4段階ある地震の警戒レベルで上から2番目の「警戒」を発令しました。
気象庁によりますと、7日、午前2時35分頃、忠清北道(チュンチョンブクド)忠州(チュンジュ)市でマグニチュード3.1の地震が発生しました。震源は忠州市仰城(アンソン)面で、震源の深さはおよそ9キロメートル、地震が発生した忠州(チュンジュ)の震度は最大5で、日本の震度の階級とは異なり食器類や窓が割れる程度の強さです。
また、忠州(チュンジュ)市付近にある陰城(ウムソン)郡と江原道(カンウォンド)原州(ウォンジュ)市の震度は、食器類や窓が揺れる程度の強さを意味する最大4となっています。
韓国行政安全部によりますと、地震による揺れを感じたという通報は江原道で13件、全羅北道で8件、京畿道(キョンギド)で2件など、合わせて23件寄せられました。これまでのところ、地震による大きな被害はありません。
気象庁は、早期警報で地震の規模をマグニチュード4.2と発表しましたが、その後マグニチュード3.1に修正しました。気象庁によりますと、2種類ある地震波のうち、速いスピードで先に伝わる「P波」の自動分析に基づいて早期警報を発令し、その後、スピードは遅いものの揺れは強い「S波」で正確な地震の規模を測定し直したということです。
今回の地震は、ことしに入って韓国で発生したマグニチュード2.0以上の地震7件の中で最も大きい規模となります。去年6月12日、全羅北道(チョンラブクト)扶安(プアン)郡で起きたマグニチュード4.8の地震と、マグニチュード3.1の地震以来、240日ぶりとなります。
あわせて、非常時に、韓国中央災害安全対策本部の対応範囲を指定する3段階のレベルのうち、第1段階も発令されました。
その後、マグニチュード2.0未満の余震が2回発生していますが、これまでのところ、被害の報告はないということです。気象庁は、震源地を中心に、周辺の地域に被害が発生する可能性があるとして、注意を促しています。