世界各国の汚職を監視するNGO=非政府組織、「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」が発表している、各国の政治家や公務員などの清潔度に関するランキングで、韓国は去年、前の年より2段階上がって180か国・地域のうち30位にランクされました。
「トランスペアレンシー・インターナショナル」が11日、去年の各国の腐敗認識指数を発表したところによりますと、韓国はおととしより1点上がって、100点満点の64点を獲得し、順位は2段階上がって30位になりました。
OCED=経済協力開発機構加盟国のなかでは、1段階上がって21位でした。
1位は90点のデンマークで、2位は88点のフィンランド、3位は84点のシンガポールの順でした。
韓国の今回の結果には、▲反腐敗法や制度による腐敗防止努力 ▲内部通報制度の改善や公益通報者の保護・支援の強化などが前向きな影響を及ぼしたとみられています。
しかし、▲公共部門の腐敗の問題 ▲暗号資産を悪用した犯罪など、新たな腐敗が発生する要因の拡大 ▲革新・保守の政治的対立による国民の分裂などは否定的な影響を及ぼしたと指摘されました。
韓国国民権益委員会は、「ことしのAPEC=アジア太平洋経済協力会議の議長国として、国際社会に韓国の腐敗防止政策や成果を積極的に発信していく」とし、ことし7月にはAPEC腐敗防止ハイレベル対話などを開くことで、国際社会での信頼度を高めるきっかけとする方針です。
腐敗認識指数は、ドイツに本部を置く「トランスペアレンシー・インターナショナル」が1995年から毎年、各国の政治家や公務員などの清潔度を数値化したもので、0に近いほど腐敗していると認識され、100に近いほどクリーンだと認識されます。