先月、韓国のLCC=格安航空会社、エアプサンの旅客機で発生した火災の火元が、荷物棚の中にあったモバイルバッテリーと推定されていることから、ジップロックに入れることを義務付けるなど、モバイルバッテリーの機内への持ち込規制が強化されます。
韓国国土交通部は13日、機内に持ち込むモバイルバッテリーについて、湿気とほこりからバッテリーを保護し絶縁するジップロックに入れることを義務付け、荷物棚に置くことを禁じる内容などが盛り込まれた安全管理強化策を発表しました。
まず、機内に持ち込むモバイルバッテリーは、端子部分をビニールテープで覆って絶縁し、ジップロックに入れることが義務付けられます。
ジップロックは航空会社が機内などに備えて提供するということです。
また、飛行機に乗る前に乗客の手荷物にモバイルバッテリーがあるかどうかを確認する手続きも強化されます。
航空会社は、搭乗口の前でモバイルバッテリーのない手荷物にシールを貼り、シールが貼ってある手荷物だけを荷物棚に入れられるようにする方針です。
エアプサンは今月7日から、一部の路線に限って、モバイルバッテリーの入っていない手荷物にシールを貼って、その手荷物だけを荷物棚に保管できるようにする、独自のルールを設けていました。
国土交通部は、強化されたモバイルバッテリーの機内持ち込みに関するルールを、空港のチェックインカウンターやセキュリティゲート、搭乗口、機内などでも積極的に案内し、確認する方針です。