中国の「ビザなし政策」により、韓国から中国への渡航者が大幅に増えていることが分かりました。
韓国法務部の統計によりますと、去年11月から今年1月までに中国へ出国した韓国人は64万7901人で、前の年の同じ期間に比べて60.6%増えました。また、新型コロナウイルス対策による入国制限があった2022年の同じ期間と比べると、およそ25倍に増えています。
今年の旧正月、ソルナルの連休中にも多くの人が中国を訪れました。仁川(インチョン)国際空港公社によると、先月24日から今月2日までのソルナルの連休期間中に中国へ出国した韓国人は13万8196人にのぼり、渡航先としては日本に次いで2番目に多くなっています。
中国旅行の人気が高まっている理由として、中国のビザなし政策の導入で手続きが簡単になったことに加え、航空券や宿泊費が比較的安いことが挙げられます。旅行業界の関係者は、「ビザ取得にかかっていた1人当たりおよそ10万ウォンの費用負担がなくなり、上海や青島など若者に人気の都市への予約が急増している」と話しています。
一方、韓国では反中感情の広がりがメディアで強調されることもありますが、実際に国民が抱く中国への感情は、そうした報道とは異なる一面が浮き彫りになっています。