韓国政府は外国人観光客の誘致に向けて、ことし7月から9月までの第3四半期に、中国人団体観光客に対してビザを一時的に免除する方針を発表しました。
 
政府は、専門の旅行会社が募集する中国人団体観光客に対して、一時的にビザを免除する計画を来月中に発表する方針で、国民からの意見集約を経て、第3四半期から実施することを目標にしています。
 
中国の「1級都市」と呼ばれる北京や上海などからは、20代と30代の観光客を、「2・3級都市」からはスポーツ、グルメ、美容、宗教、文化芸術などをテーマとする観光商品への団体観光客をそれぞれ誘致するという計画です。
 
中央銀行に当たる韓国銀行の推計によりますと、中国人団体観光客が100万人増えれば、韓国の経済成長率は0.08ポイント上昇する効果があるということです。
 
一方、政府は、日本人観光客に対しては、これまで韓国を訪れる中心的年齢層だった20代と30代の女性だけでなく、幅広い年齢層や男性の観光客の誘致にも力を入れるとしています。
 
日本人が好む韓国旅行の3大テーマの、買い物、グルメ、美容を集中的に広報するほか、未来世代は修学旅行、男性はファッションとスポーツ、中高年層はグルメや自然などに細かく分け、オーダーメード型の広報を行う方針です。