韓国最大の労働組合の全国組織が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を求め、ストライキに入りました。
民主労総=全国民主労働組合総連盟は27日、組合員およそ10万人が全国15か所に同時に集まり、「尹大統領の罷免を求める全面ストライキ・闘争」に参加したと発表しました。
民主労総の推計によりますと、ソウルでは、およそ3万人の首都圏組合員が、午後4時に光化門(クァンファムン)広場に集まって集会を行いました。
参加した人々は、「尹大統領の罷免」と「内乱を首謀した勢力の清算」を主張し、直ちに尹大統領を罷免するよう求めました。
民主労総のヤン・ギョンス委員長は、「3月14日には憲法裁判所による宣告が出るか、3月21日には結論が出されるか、3月28日には奪われた日常を取り戻すことができるかと期待していたが、憲法裁判所はいまだ罷免の宣告を行わずにいる」と主張しました。
また、「憲法裁判所は民主主義と主権者を裏切った」としたうえで、「憲法裁判所も審判の対象だ」と強調しました。
民主労総は、来月までに宣告日が決まらない場合、毎週木曜日に全面ストを続ける方針です。
韓国雇用労働部は26日、声明を発表し、「労組が勤労条件の決定とは無関係な政治目的のストを展開することは、目的の正当性が認められず、労働組合法上保護されない違法行為だ」との立場を明らかにしています。