韓国では、歳出が税収を上回る財政赤字が去年、再び100兆ウォンを超えました。
韓国企画財政部によりますと、国の財政状況を表す「管理財政収支」は去年、104兆8000億ウォンの赤字だったということです。
これは、おととしの87兆ウォンより17兆7000億ウォン膨らんだもので、2年ぶりに再び100兆ウォンを超えました。
財政赤字が100兆ウォンを超えたのは、コロナ渦の影響を受けた2020年と2022年に次いで3度目です。
背景には、景気低迷による大規模な税収不足があります。
なかでも、企業の業績不振により法人税収がおよそ18兆ウォンも減ったことが響きました。
GDP=国内総生産に対する管理財政収支の赤字比率は去年、4.1%となりました。
財政の健全性を保つため、この比率をGDPの3%以内に抑えるとしていた政府の目標は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権だったこの3年間、達成できませんでした。
国の借金である国家債務は去年、1175兆2000億ウォンで、GDPに対する比率は、おととしより0.8ポイント下がり46.1%でした。
国家純資産は、国民年金基金の運用収益率が過去最高を記録し、国が保有する流動・投資資産が199兆6000億ウォン増えたことに支えられ、65兆6000億ウォン増えて635兆4000億ウォンでした。