次期大統領選で最大野党「共に民主党」の有力候補とされる李在明(イ・ジェミョン)代表と、与党「国民の力」の有力候補とされる金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官が相次いで出馬を宣言し、大統領選に向けた与野党の有力候補らの動きが本格的に始まりました。
李在明代表は9日、党の最高委員会議で代表を辞任する意向を明らかにし、「心残りもなければ、すっきりした気分でもない。これからまた新しいことを始めたい」と述べ、事実上、大統領選に立候補する意向を表明しました。
また、最近の厳しい経済状況や「非常戒厳」の宣言をめぐる事態に触れたあと、「韓国の国民には、危機を乗り越える底力がある。私も国民とともにやる」と強調し、危機に強いイメージをアピールしました。
一方、金文洙前長官も9日に国会で記者会見を開き、大統領選に立候補することを公式に発表しました。
金前長官は、「『被告人李在明』を打ち負かすことができるのは清潔な金文洙だ」として、李代表を牽制しました。
また、「12の容疑で裁判を受けている李在明氏は、国を混乱に陥れる人物だ。金銭問題も、うそもない私が政権を正す」と強調しました。
この2人は、党内の予備選挙に臨むことになります。
一方、支持率では、李代表が金前長官を大差でリードしています。
韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」が今月6日と7日に全国の成人男女1000人あまりを対象に行った世論調査の結果によりますと、この2人の一騎打ちを想定した場合の支持率では、李代表が55%と、金前長官を20ポイント上回っています。