世界の巨大IT企業が人型ロボット「ヒューマノイド」の開発でし烈な競争を繰り広げているなか、韓国では大学やロボットメーカーなど40の団体が参加する枠組みが発足しました。
韓国政府は10日、ソウル大学やロボットメーカーなど40の団体が参加する「K-ヒューマノイド連合」の発足式を開き、各団体が協約書に署名したと明らかにしました。
不足した労働力を補い、生産性を高める「ヒューマノイド」は、生成 AIに続く次の「AI戦場」と呼ばれています。
政府によりますと、企業間の協力課題に優先的に支援するという原則のもと、今後5年間、官民共同で1兆ウォンを投じる計画だということです。
連合発足の背景には、グーグルやマイクロソフトなど、AI=人工知能技術を保有するアメリカの巨大IT企業が、競ってロボットメーカーへの投資を行っていることや、中国が政府の国策課題として国内のロボットメーカーを支援していることがあります。
政府によりますと、まず2028年までに、さまざまなロボットに汎用的に適用できる、韓国独自のAIモデルを開発する目標だということです。
また、軽くて自由な動きが可能なロボットハードウェアやAI半導体、バッテリーの開発はもちろん、関連分野の専門人材の育成にも乗り出す方針です。