韓国と日本の両方で活動する俳優のシム・ウンギョンさんが主演を務める、三宅唱監督の映画「旅と日々」が11月の日本公開に続き、韓国でも12月に公開されることがわかりました。
韓国の配給会社「アットナインフィルム」は11日、「旅と日々」が12月、韓国で公開される予定だと明らかにしました。
つげ義春さんの漫画「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」を原作とする「旅と日々」は、シム・ウンギョンさん演じる脚本家の「李(イ)」が、旅先での「べん造」との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を描いた映画です。
べん造役は、日本の俳優、堤真一が務めました。
シム・ウンギョンさんは、この映画について、「ここ数年間で読んだ台本の中で最も好きな物語だ。この映画を通して、観客に『李』とともに旅に出る気分を味わってほしい」と語っています。
映画を手掛けた三宅監督は、「きみの鳥はうたえる」、「ケイコ目を澄ませて」、「夜明けのすべて」でベルリン国際映画祭に招待された、日本で注目の監督です。
三宅監督は去年、全州(チョンジュ)国際映画祭に参加した際、一緒に仕事をしてみたい韓国人俳優としてシム・ウンギョンさんを挙げながら「同じ時代を生きる映画関係者のうち、尊敬する俳優だ」と語りました。
シム・ウンギョンさんは去年、映画「ザ・キラーズ」で6年ぶりに韓国のスクリーンに復帰し、1人6役を演じました。
日本では、2020年に映画「新聞記者」で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞したほか、2022年には東京国際映画祭のコンペティション部門の審査委員を務めるなど、活発に活動しています。