韓国とアメリカの財務・通商担当閣僚による「2プラス2」の通商協議に出席するため、アメリカを訪問する崔相穆(チェ・サンモク)経済副総理兼企画財政部長官は、韓米同盟を新たな高みへと引き上げるという考えを示しました。
アメリカのワシントンで開かれる「韓米2プラス2通商協議」と「G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議」に出席するため、アメリカを訪問する崔副総理は、仁川(インチョン)国際空港で記者団に対し、「韓米同盟を新たな高みに引き上げるきっかけにしたい」という考えを示しました。
従来の韓米同盟を強化しつつ、経済・通商分野にまで協力を拡大することで、両国の連携を新たな段階へと引き上げることを目指すという意志をアピールしたものとみられます。
崔副総理と通商トップの安徳根(アン・ドクグン)産業通商資源部長官は24日、アメリカのベッセント財務長官と、アメリカ通商代表部(USTR)のグリア代表と会談を行う方向です。
今回の協議は、アメリカの提案によって実現したものです。
通常、G20会合では、韓米の財務相が2国間会談を行い、為替や金融などの課題について議論しますが、今回は各国の通商トップが参加するだけに、貿易や通商分野についても話し合うとみられます。
これに先立ち、安長官は、各国との議論にあたって「国益を最優先するという原則の下、造船やエネルギーなど、アメリカの関心が高い分野を把握し、関税の免除などを求めていく」としたうえで、「韓米FTA=自由貿易協定や防衛分担金に関する内容は、議論の対象ではない」と述べています。
ただ、アメリカ側から想定外の案件を突きつけられる可能性があるだけに、外交部など、各省庁の代表団も、今回のアメリカ訪問に同行するということです。