ことしの夏は例年より早く暑さが到来すると見込まれていることから 、政府は去年より5日早く熱中症に対する監視体制を稼働することにしました。
韓国疾病管理庁は、15日から9月30日まで、「熱中症の救急救命室監視体制」を全国で運用すると発表しました。
これは、去年より5日早いスタートで、これまででもっとも長い期間運用することになります。
熱中症は、高温の環境に長時間さらされることによって起こる急性疾患で、体温の上昇により頭痛や吐き気、場合によっては意識障害となる病気です。
監視体制が稼働されれば、全国のおよそ500の救急病院、管轄の保健所、地方自治体と連携し、毎日、熱中症患者の発生状況を把握し、報告することになります。
去年、この体制によって把握された熱中症患者数はおととしより31.4%増えて3704人でした。
また、熱中症が原因と推定される死者は34人にのぼり、史上最悪の酷暑とされた2018年に次いで2番目に多い人数でした。
去年の熱中症患者は、男性は78.5%と女性より多く、65歳以上の高齢者が全体の30.4%を占めました。