南北軍事境界線上にある板門店（パンムンジョム）の特別見学が今月16日から、再開されます。
 
韓国統一部の関係者によりますと、「板門店は、これまで安全上の懸念から見学を中断してきたが、国防部と国連軍司令部による見学は続いていて、安全上の問題は特に確認されなかった」ということです。
 
また、統一教育院の受講者など、統一部の教育上、見学が必要な場合も多いことから、再開を決定したと説明しました。
 
ただ、一般見学については「関係機関と協議していく予定だが、いまのところ再開を検討していない」としました。
 
板門店の一般見学は、おととし7月、板門店でツアー中だったアメリカ軍兵士のトラビス・キング氏が無断で北韓に越境した事件を受けて、全面的に中止されていました。
 
その後、おなじ年の11月22日から、特別見学が一時的に再開されましたが、軍事境界線付近での敵対行為を禁じた、2018年9月19日の南北軍事合意の効力を韓国政府が停止したのに対して、北韓国防省が韓国を威嚇する談話を発表したことから、統一部は12月1日付で再び見学を全面中止していました。

統一部は、「従来は最大40人だった見学人数を20人に制限し、見学ルートも一部縮小するなど、安全対策を講じた上で実施する」としています。