韓国気象庁は23日、ことしの夏は全国的に平年よりも気温が高くなる見込みだとする3か月予報を発表しました。
その理由について、春以降、インド洋や西太平洋の海面水温が高い状態が維持されていることから、ことしの夏は、南方から高温多湿な風が流れ込むとみられるためだと、気象庁は分析しています。
ことしの夏の降水量は全国的に平年並みと予測されていますが、初夏にあたる6月は、平年より雨が多くなる見通しです。
このため、ことしの梅雨入り直後には、局地的に激しい雨が降る可能性があるということです。
ことし韓国に影響を及ぼす台風の数は、平年並みかやや少ないと見込まれています。
気象庁は、異常高温や集中豪雨などの異常気象によって災害が発生するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
また、ことしの夏からは、猛暑により地域や業種などによってどのような被害が発生する可能性があるのかを説明する「影響予報」を2日前から提供するほか、豪雨に関する緊急災害メッセージの送信範囲を全国に拡大する方針も明らかにしました。
一方、気象庁は過去6か月間の全国の累積降水量が平年の92.6%にとどまっており、江原道(カンウォンド)嶺東(ヨンドン)など一部の地域では干ばつが発生していると明らかにしました。
ただ、来月は降水量が多くなると予想されていることから、干ばつは近く解消される見込みだということです。