香港や中国など、アジア地域で新型コロナウイルスの感染が再び広がっていることについて、保健当局は、「韓国の感染者数は安定的に推移しているが、増加に備えて、動向を注意深く見守っている」と話しました。
韓国疾病管理庁は26日の定例の会見で、「現在、韓国国内では、サンプル検査の結果、感染者数が目立って増加する傾向は見られない。呼吸器疾患の患者のうち、新型コロナウイルスの検出率は今月12日から18日までの週に8.6%と、前の週より5.8ポイント上昇している。感染者数自体は安定的に推移しているが、ウイルスの検出率にわずかな増加傾向が見られる」と説明しました。
また、「去年はアメリカやイギリス、日本などで感染が先に拡大し、その1、2か月後に韓国でも拡大する傾向が見られた。今回のアジア地域での発生についても警戒を強めている。国際的な人的交流が頻繁に行われていることから、韓国でも感染者数が増加する可能性があるとみて、備えている」と述べました。
疾病管理庁は、「重症化リスクの高い人を対象とするワクチン接種率が47.4%にとどまっている」として、来月30日まで実施される予防接種を積極的に受けるよう呼びかけました。
接種対象は、65歳以上の高齢者、生後6か月以上の免疫低下者、感染リスクの高い施設に入院・入所している人などです。